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就労選択支援とは?B型を使う前に知っておきたいこと|対象の人・期間・大分市の事業所

公開

監修:株式会社ARU 代表取締役 薄田 夕侑

就労選択支援とは?B型を使う前に知っておきたいこと|対象の人・期間・大分市の事業所

令和7年10月に、就労選択支援という制度が始まったばかりです。「B型を使いたいと相談したら、先に『就労選択支援』を受けてくださいと言われた」「就労選択支援って何をするの?」という方のために、そのしくみと、就労継続支援B型(以下、B型)を使う前に知っておきたいことを、国(厚生労働省)と大分県・大分市の公式情報をもとにまとめました。

この記事のポイント

  • 就労選択支援は、本人が自分に合った働き方や就労先を選べるように支える、令和7年10月に始まった障害福祉サービスです
  • B型を新しく使う方は、原則として先に利用します。例外は、50歳以上の方、障害基礎年金1級を受けている方、就労経験があり年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが難しくなった方です
  • 期間は原則1か月(必要な場合は最大2か月)。利用料はほかの障害福祉サービスと同じしくみです
  • 大分市内の就労選択支援の事業所は5か所です(令和8年9月1日現在)

就労選択支援とは

就労選択支援は、障がいのある方が働き方や就労先を選ぶときに、本人の希望や、働く力・適性をいっしょに整理し、本人がより良い選択をできるように支えるサービスです。令和7年10月に始まりました。

国のマニュアルでは、就労選択支援は「就労の可否を判断したり、どの就労系障害福祉サービスを利用するかの振り分けを行うものではない」と書かれています。「B型に行けるかどうかの試験」ではなく、自分に合った働き方を考えるための時間だと思っておくとよいでしょう。

就労選択支援では何をするの?

国の通知では、就労選択支援の内容として、主に次のことが挙げられています。

  1. 作業場面などを使ったアセスメント:短い期間の作業などを通じて、得意なことや課題、本人の希望を整理します
  2. 多機関によるケース会議:福祉・労働・医療・教育などの機関のうち、本人に必要な機関が集まって話し合います
  3. アセスメントシートの作成:結果を、本人といっしょにまとめます
  4. 事業者などとの連絡調整:結果をもとに、就労先や利用するサービスの事業所とつなぎます
  5. 情報提供:地域で働いている事例や、使える社会資源について紹介します

作業場面でのアセスメントは、行動の観察が大切なため、対面での実施が基本です。アセスメントの中で工賃が発生した場合は、利用者に支払ってよいとされています。

B型を使う前に就労選択支援が必要な人

令和7年10月から、B型を新しく利用したい方は、原則として就労選択支援を先に利用することになりました。ただし、次の方は、就労選択支援を使わずにB型を利用できます(希望すれば就労選択支援も使えます)。

  • 50歳以上の方
  • 障害基礎年金1級を受けている方
  • 就労経験があり、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが難しくなった方
B型を利用したい方就労選択支援の利用
新しく利用する方(上の3つに当てはまらない方)令和7年10月から原則利用
新しく利用する方のうち、50歳以上の方、障害基礎年金1級を受けている方、就労経験があり年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが難しくなった方希望に応じて利用
すでに利用していて、支給決定の更新を希望する方希望に応じて利用
出典:大分県「就労選択支援について」

また、近くに就労選択支援の事業所がなく通うのが難しい場合や、事業所が少なく利用までに待つ期間が生じる場合は、就労移行支援事業所などによるアセスメントを経てB型を利用することも認められています。

A型・就労移行支援は令和9年4月から(予定)

就労継続支援A型を新しく利用する方と、就労移行支援を標準の期間を超えて更新したい方も、令和9年4月から原則として就労選択支援の対象になる予定です。ただし、国は「令和9年4月以降の取扱いについては改めてお示しします」としていて、まだ確定していません。

期間は原則1か月。長くても2か月

項目内容
期間原則1か月。支援を始めてから、自己理解や体調などの理由で1か月以上の観察が必要と分かった場合に限り、もう1か月(最大2か月)
作業場面でのアセスメント(特別支援学校の生徒の場合)2週間程度を想定(5日間程度の短い期間でも可能)。国の特別支援学校向けの通知にある目安で、一般の利用者についての日数は、この記事では確認できませんでした
1か月に利用できる日数原則として、その月の日数から8日を引いた日数まで
出典:厚生労働省「就労選択支援の実施について」ほか

利用料

就労選択支援の利用料は、B型などほかの障害福祉サービスと同じしくみで、費用の1割が原則です。本人と配偶者の所得で決まる1か月の負担上限額があり、大分市では、生活保護を受けている世帯と市民税が非課税の世帯は0円、所得割16万円未満の世帯は9,300円、それ以外は37,200円です。

詳しくは「就労継続支援B型の利用料はいくら?大分市の負担上限額と1日あたりの目安」で解説しています。

大分市で就労選択支援を使うまでの流れ

国のマニュアルで示されている、おおまかな流れは次のとおりです(市区町村や本人の状況によって変わる場合があります)。

大分市で就労選択支援を使うまでの流れ。相談、サービス等利用計画(案)の作成、支給決定、事業所と契約しアセスメント、B型などの利用を申請
  1. 大分市障害福祉課(大分市役所本庁舎1階、電話 097-537-5658)か、相談支援事業所(利用の計画を作り、手続きを手伝う事業所)に、B型などを使いたいと相談する。相談支援事業所は、大分市の事業者一覧にある「相談支援事業者リスト(サービス等利用計画)」から探せる
  2. 相談支援事業所が「サービス等利用計画(案)」(どのサービスをどう使うかの計画)を作る
  3. 大分市が就労選択支援の支給を決める
  4. 就労選択支援の事業所と契約し、アセスメントなどを受ける
  5. アセスメントの結果をふまえて、B型などの利用を申請する

B型の申請から利用開始までの流れは、「大分市で就労継続支援B型を使うまで|受給者証の申請から利用開始までの流れ」で詳しく解説しています。

大分市の就労選択支援の事業所

大分市が公表している「障害福祉サービス等指定事業者」の一覧によると、大分市内の就労選択支援の事業所は、令和8年9月1日現在で次の5か所です。

事業所名運営法人所在地
銀河鉄道特定非営利活動法人銀河鉄道大分市中春日町195番地
博愛会地域総合支援センター多機能型事業所社会福祉法人 博愛会大分市金池南一丁目9番5号
ひまわりフードサービス社会福祉法人 新友会大分市中鶴崎2丁目6-13
Fun Like社会福祉法人つわ蕗会大分市中央町一丁目4番22号 サクラヤビル6階
ディーキャリア 大分オフィス合同会社ロイヤルウォッシュ大分市中央町三丁目6番11号 キムラヤビル1F
出典:大分市「障害福祉サービス等指定事業者をお知らせします」(令和8年9月1日現在)

※上の表は、大分市の公開資料から引用したもので、ARUによる評価やおすすめではありません。事業所は増えたり減ったりするため、最新の情報は大分市のホームページで確認してください。

特別支援学校に通っている方

特別支援学校などに在学中の方も、就労選択支援を利用できます。国の通知では、1年生から利用でき、在学中に複数回受けることもできるとされています。大分県が公表している国の資料では、卒業後にB型を利用する意向がある場合は、在学中に就労選択支援を受ける必要があるとされています。進め方は、学校や相談支援事業所に確認してください。

なお、15歳以上18歳未満の方が利用するには、児童相談所長が障害福祉サービスを受けることが適当と認め、市町村長に通知することが必要です。学校や相談支援事業所に相談してみてください。

よくある質問

就労選択支援の結果によっては、B型を使えなくなりますか?

就労選択支援は、就労の可否を判断したり、利用するサービスを振り分けたりするものではありません。本人の希望と、アセスメントの結果をもとに、本人が働き方を選ぶのを支えるものです。B型の支給を最終的に決めるのは大分市です。

すでにB型を使っています。更新のときに就労選択支援を受ける必要はありますか?

すでにB型を使っている方は、希望に応じて利用できます。必ず受けなければならないわけではありません。

なお、更新や事業所の変更を考えるために利用する場合は、いま通っている事業所と同じ法人が運営する就労選択支援は、原則として使えません。

自宅で受けられますか?

アセスメントは対面が基本です。ケース会議や結果の説明など一部は、オンラインで行われることもあります。

就労選択支援を使っている間に、B型の見学はできますか?

ARUの事業所は、受給者証がなくても見学できます。ほかの事業所については、それぞれの事業所に確認してください。就労選択支援を使う前やその間に、通ってみたい事業所を見学しておくと、自分に合う働き方を考える材料になります。

ARUで就労選択支援を受けられますか?

ARUの事業所は、大分市の就労選択支援の事業所一覧(令和8年9月1日現在)には含まれていません。就労選択支援を利用する前の見学や、B型についてのご相談は受け付けています。

まとめ

就労選択支援は、本人が自分に合った働き方を選べるように支える、令和7年10月に始まったサービスです。B型を新しく使う方の多くは、先に就労選択支援を利用します。期間は原則1か月で、大分市内には5か所の事業所があります(令和8年9月1日現在)。

どこに相談すればよいか分からないときは、大分市障害福祉課や相談支援事業所、通ってみたいB型の事業所に相談してみてください。

ARUでは、ハンドメイドや花・駄菓子の販売を中心とした「クイーン」と、PC作業や動画編集が中心の「ARUのルーク(大分市)」でメンバーを募集しています。見学や、手続きについてのご相談も受け付けています。ARUの就労継続支援B型について詳しく見る

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