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B型のBPO業務・データ入力ってどんな仕事?在宅でもできる?

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監修:株式会社ARU 代表取締役 薄田 夕侑

B型のBPO業務・データ入力ってどんな仕事?在宅でもできる?

「B型の求人でBPO業務と書いてあったけれど、どんな仕事?」「データ入力なら自分にもできるかも」と、パソコンを使った事務作業に興味がある方に向けた記事です。

就労継続支援B型(以下、B型)で取り組める事務作業について、国の資料をもとに、どんな仕事なのか、どこから仕事が来るのか、在宅で利用できる条件をまとめました。ARUのルーク(大分市)の仕事と工賃も紹介します。

この記事のポイント

  • BPOは、企業が事務などの業務の一部を、外部に任せる(アウトソーシングする)ことです
  • B型では、企業や官公庁などから受けたデータ入力や書類の確認などの事務作業に取り組む事業所があります
  • パソコンを使う作業に取り組んでいるB型事業所は、国の調査では1割に満たない少数派です
  • B型を在宅で利用するには、市町村が支援の効果があると判断することなどの条件があります。令和9年度に向けて、条件を厳しくする見直しが検討されています

BPO業務とは、企業の事務を代わりに行う仕事

BPOは「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」の略です。経済産業省の研究会の報告書では、「総務・経理・人事業務において、非コア業務のビジネス・プロセスを IT の活用などにより外部へアウトソーシングする」ものとして説明されています。

簡単に言うと、企業が自社の中心ではない事務などの仕事を、外部に任せることです。任された側から見ると、企業の事務作業を代わりに行う仕事になります。

B型で取り組める事務作業の例

B型でどんな仕事(生産活動)をするかは、事業所ごとに違います。パソコンを使う事務作業に取り組む事業所で、企業などから受ける作業の例は次のとおりです。

作業の例内容
データ入力紙の書類やアンケートの内容を、パソコンに入力する
表計算ソフトへの入力・集計売上などの数字をExcelなどに入力する
Webサイトの更新作業Webサイトの管理画面(CMS)に、文章や画像を入力する
テープ起こし録音した音声を聞いて、文字にする
書類の作成・確認書類を作ったり、内容に間違いがないかを確かめたりする
厚生労働省「在宅就業障害者支援ノウハウブック」の作業例などをもとに作成

厚生労働省の事業として行われた調査(令和5年度)によると、回答したB型事業所のうち「PC関連(入力・web制作など)」の作業をしているのは7.5%でした。軽作業(63.6%)や雑貨の製造(23.1%)に比べると少なく、パソコンを使う仕事ができるB型事業所は限られています。

仕事はどこから来るの?

B型の事業所は、企業や官公庁などから仕事を受け、その仕事で得た収入をもとに、利用者に工賃を支払う仕組みです。

国や地方公共団体などには、「障害者優先調達推進法」によって、B型などの事業所から優先して物品や役務(サービス)を買うよう努める義務があります。厚生労働省のパンフレットでは、発注の例として「データ入力」も挙げられています。

大分県では、「おおいた共同受注センター」が、企業などからの発注を、作業ができる県内の会員事業所につなぐ窓口です。パソコンを使う仕事を扱うIT部会には、県内の25事業所(うち大分市は12事業所)が登録していて、ホームページやCADの制作、記帳の入力などの作業を受けています(2026年10月9日にセンターのページで確認)。

ARUのルーク(大分市)のBPO業務と工賃

大分市長浜町にあるARUのB型事業所「ARUのルーク(大分市)」は、PC作業に興味がある方に向けた事業所です。企業から受けた事務作業(BPO業務)のほか、動画編集や、ARUが運営するコーヒーショップ「或る焙煎所」で使うコーヒー豆の選別にも取り組めます。

工賃は時給300円からスタートし、作業に慣れてできることが増えると上がっていく仕組みです。令和7年度の大分県の公表資料では、ルークの平均工賃は月69,942円で、県内289事業所の中で2位でした。県と大分市の平均工賃やランキングは「【令和7年度】大分県・大分市の就労継続支援B型 工賃の平均とランキング」で紹介しています。

最初にどんな作業から始めるかは、見学・体験で実際の作業を見てから決められます。

B型を在宅で利用するには、市町村の判断が必要

B型は、条件を満たせば、在宅で利用することもできるサービスです。国の通知では、対象になるのは、本人が在宅での利用を希望し、在宅で利用することで支援の効果があると市町村が判断した方です(2026年10月9日に確認)。

事業所には、在宅の利用者に対して、次のような支援が求められています。

  • 1日2回は、連絡や助言、作業の進み具合の確認などを行う
  • 緊急のときに対応できるようにする
  • 1週間に1回は、訪問・通所・電話やパソコンなどで、評価を行う
  • 原則として月に1日は、訪問か通所で、目標の達成度の評価を行う

令和8年4月には、国が事務連絡で「希望があれば在宅での利用を認めるといったことは必ずしも適切ではなく」として、本人の同意に加えて、支援の効果があるかどうかを市町村が前もって判断するよう求めました。

令和9年度に向けて、在宅利用の条件の見直しが検討されています

この事務連絡で、国は在宅支援について「令和9年度障害福祉サービス等報酬改定において見直しを行うことを検討しております」としています。令和8年9月28日の第64回障害福祉報酬改定検討チームでは、在宅で利用できる人を「通所を上回る支援効果が認められる者」に限る案が示されました。通所が難しい方、通所の前にまず在宅での支援が必要な方、在宅での一般就労を目指す方の3つの場合です。

この案は、2026年10月9日の時点では検討の段階で、決まったものではありません。在宅での利用を考えている方は、事業所や大分市障害福祉課に、最新の扱いを確認してください。

見学のときに確かめたいこと

パソコンを使う事務作業は、事業所ごとに、受けている仕事の内容や使う道具が違います。見学のときに次の点を聞いておくと、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

  • どんな仕事を受けているか。最初に任される作業は何か
  • パソコンやソフトは、事業所のものを使うのか、自分で用意するのか
  • 情報の取り扱いのルール。BPO業務では、企業の書類や顧客の情報など、外に出してはいけない情報を扱うことがあります
  • 在宅での利用ができるか。できる場合は、どんな条件か
  • 工賃の決め方と、利用できる日数・時間

事務作業が向いている方

  • パソコンを使う仕事に興味がある方
  • 決められた手順に沿って、正確に作業を進めるのが得意な方
  • 一人で集中して作業したい方
  • 事務の実務経験を積んで、将来の就職につなげたい方

B型を新しく使う方は、原則として先に「就労選択支援」を利用して、自分に合った働き方を選びます(例外があります)。しくみと大分市の事業所は「就労選択支援とは?B型を使う前に知っておきたいこと」で説明しています。

よくある質問

パソコンが得意でなくても大丈夫ですか?

ARUのルーク(大分市)では、まずは見学・体験で実際の作業を見てから決められます。できることから少しずつ始められますので、不安なことはLINEでご相談ください。使う機材についても、見学のときに確認できます。

在宅で利用できますか?

国のルールでは、在宅で利用することで支援の効果があると市町村が判断した場合に、在宅で利用できます。希望すれば必ず在宅で利用できるわけではありません。ARUでは、在宅で利用できるかどうかが事業所によって違いますので、ルークでの在宅利用についてはLINEでお問い合わせください。

工賃はどのくらいですか?

ARUのB型事業所の工賃は、時給300円からスタートします。事業所ごとの工賃の実績は「【令和7年度】大分県・大分市の就労継続支援B型 工賃の平均とランキング」で紹介しています。

B型を使うには、何が必要ですか?

大分市では、障害福祉サービス受給者証の申請が必要です。申請から利用開始までの流れは「大分市で就労継続支援B型を使うまで|受給者証の申請から利用開始までの流れと必要なもの」で説明しています。障害者手帳がない場合の申請は「障害者手帳がなくても就労継続支援B型は使える?」をご覧ください。

まとめ

BPO業務は、企業の事務などの仕事を代わりに行う仕事で、B型ではデータ入力や書類の確認などに取り組む事業所があります。パソコンを使う仕事ができるB型事業所は限られていて、受けている仕事の中身も事業所ごとに違うのが実情です。

ARUのルーク(大分市)では、BPO業務や動画編集などのPC作業に取り組めます。見学・体験のご相談は、LINEからお気軽にどうぞ。ARUのルーク(大分市)の募集ページを見る

出典